経済的身の丈
学力的身の丈
の2種類があると思います。
※今回は学力的身の丈の話をします。
<中学受験における学力偏差値的「身の丈」について>
シビアな話ですが、単刀直入に申し上げますと
偏差値に合わせて志望校を決めること
これには想定されるケースが3つあります。
その1. 相思相愛
第一志望校=持ち偏差が十分
こう在れるくらいの学力が在れば問題ないですね。
微妙なパワーバランスの上に成り立っているものですが、理想形に限りなく近いです。
その2. 第一志望校>持ち偏差
こちらのケースの方が「身の丈」という言葉が出てくるケースが多いのかもしれません。
本人が第一志望校を熱望している場合は、後押しする価値があると思います。
一方…
親がただ単に熱望している場合、
お互い不幸です。
結果よければ全て良しかもしれませんが、親からのプレッシャーが強くなる傾向にあるので小学生には辛いものだと思います。
「身の丈にあっているか?」…慎重に検討する必要があるかもしれません。
その3. 持ち偏差>第一志望校
一見「身の丈」とは無縁に思えるのですが、この時に浮上するのが
上方修正
↑本人というより、大人の事情によるものです。
上方修正が子供にあっているかどうか、慎重に見極める必要があると思います。
注意点としては、本人が上方修正を受け入れるかどうか(志望校変更になるので)。
受験生がもっと上を目指したいと思うのであれば問題ありませんが、「ここに行きたいと思っていたのに、もっと難しいところを受けないといけなくなった。」というパターンになると、受験生のモチベーション低下リスクが拡大します。
ちなみに、私は「身の丈」という言葉は好きではないので、息子に使うことは有りませんでしたが、息子は志望校を検討するにあたり、偏差値も参考にしていたようです。
無謀な戦はしないという「身の丈」意識は、息子自身、どこかにあったのではないかと思います。
非常にセンシティブな「身の丈」という言葉、子供の中学受験にプラスとなる「身の丈」を見極めるのが重要ですね。